どうも越智です!
日本のこの時期、私は花粉が恐ろしすぎ帰りたくありません(笑)
花粉とCPAPというタイトルでブログを書こうと思ったのですが、本日はちょっと意味合いの違う
「CPAPを購入しないでください」というお話です。
なぜCPAPの購入をおすすめするCPAPLifeがこんな話をするかというと、そこには強い思いがあるためです。
目次
「BiPAP使用中で、CPAPを買おうと思っている」
という方がまれにいらっしゃいます、そんな時私は「買わないほうがいいです」とお伝えすることになります。
しかしながらお問合せの中に
「他社で購入したが、BiPAPのようにうまくいかなくて・・・」という内容がありました。
「そんなまさか」と私はぞっとしました。
そもそもCPAPとBiPAPは別物と考えるべきです。
人工呼吸器と睡眠時無呼吸症候群で使うCPAPでは用途が変わるので、当然だといえます。
閉塞性の睡眠時無呼吸症候群は、自発呼吸はできているものの、何らかの原因で気道が塞がってしまうものです。
CPAPの様に、圧力で気道を広げることで解消ができるものになります。
対して中枢性の無呼吸症候群は、自発呼吸の信号が脳から発されず呼吸自体をしないものになります。
CEと呼ばれることもあります、「セントラル(中枢)」の略になります。
このような症状やBiPAPを使う「人工呼吸器」が必要な方はCPAPでは対応しきれないのです。
わざわざ「閉塞性の睡眠時無呼吸症候群」のみでBiPAPを使用することは考えにくいです。
その理由の一つとして挙げられるのは「保険点数の違い」にあります。
HOT(在宅酸素)を使用しない場合で考えたとしても大きく違います。
在宅人工呼吸指導管理料 2,800点/月
人工呼吸器 6,480点/月
在宅持続陽圧式呼吸法指導管理料 250点/月
CPAP装置加算 1,000点/月
在宅持続陽圧呼吸療法材料加算 100点/月
在宅持続陽圧式呼吸法指導管理料
遠隔モニタリング加算 150点/月
(あるところとないところがあります)
保険点数の計算方法は
1点=10円だとお考えください
人工呼吸器は
9,280点=92,800円となります。
3割負担で27,840円/月
CPAPは多く見積もって
1,500点=15,000円
3割負担で4,500円/月
金額だけで見てもここまでの違いがあります。
明らかに別もので人工呼吸器の費用は高いですが、私は妥当だと思っております。
それほどまでに医師の診断の元使用する必要があるということです。
もう一度お伝えいたしますが
人工呼吸器・NPPV治療・BiPAP
この治療をしている方は「CPAPを購入しないでください」
そのまま購入してしまった場合
お金を捨てて、リスクを増やすだけになる可能性が非常に高いです。
当サイトでBiPAPを購入できるか?とお問合せいただいた時に、まずお断りさせていただいております。
そこには私が睡眠時無呼吸症候群に対して、なにより「患者様」を一番に考えているからです。
例えば私が日本にいて、全国に支社があり、たくさんのスタッフがいて、24時間いつでも駆け付けられる環境が整っているのであれば販売するかもしれません。
しかしそれは現実的ではなく、実際には不可能です。
さらに言えば「保険点数の金額はそこも含まれています」ので同様の価格帯ではそれは実現不可能です。
当然CPAPをレンタルをしていても同じことはできますが、夜連絡すればほぼ「明日行きます」「交換のものを送ります」といわれると思います。
緊急度の違いで明らかな温度差があります。
実際に私がCPAPの患者様から連絡があり真夜中駆け付けると、後日「なぜいったんだ?」と上司に詰められることもありました。
対して人工呼吸器の場合、基本的に訪問することになる中で「電話で解決できる簡単な内容だった。」と話している営業をよく見ましたし、電話のみの対応で解決し、安心してもらえて私自身もそれでホッとする場面はありました。
必須なサービスや対応が実現できないから、そして適切な判断が医師以外にできない、という観点から、当サイトで人工呼吸器を取り扱うことはありません。
また、完全に医師の元、当サイトで購入していただくことが叶ったとしても、すぐに私が駆け付けられないのであればそこは変わりません。
もっと言うなら、人工呼吸器を使う場合「事業所はどこにあるか」「呼べばどれくらいの時間で来るのか」の観点で考えたほうがいいと思うほど私はシビアに考えています。
私は元CPAP営業のころ、なにより患者様第一で営業をしていました。
そのなかで人工呼吸器を取り扱うこともありましたがここには大きな
「考えの違い」
がありました。
人工呼吸器は「命をつなぐもの」
CPAPは「生活を守るもの」
こう書いてしまうとまるでCPAPを軽んじているようにも思えてしまいますが、決してそんなことはありません。
実際に人工呼吸器は「生命維持装置」に分類されます。
CPAPの「生活を守る」は、もちろん「命を守る」に置き換えることもできますが、基本的にCPAP治療は元気な人がしていることが多いです。
そして、購入する人はそういった人がほとんどです。
お勤めしながら、出張に、旅行に、そんな「生活」にCPAPは寄り添います。
睡眠時無呼吸症候群は蓄積していき、最後は別の重大な病気を発生させます。
その時に起きる病気は「心不全」や「脳卒中」という恐ろしい病気です。
寝たきりになった場合、介護が必要になった場合、そうなれば自分の生活だけでなく「家族の生活」をも変えてしまいます。
それも「元気な、働いている人の今の生活」をです。
CPAPLifeでは、ほかの重大な病気と並行してCPAP治療している方にもCPAPの購入をオススメしておりません。
サイト内でも何度も
「CPAPを購入したほうがいい人」
「CPAPを購入しないほうがいい人」
の話をしてきました。
基本的にこういった思いから、私はこの事業を実現し、現在3年目となりました。
多くの方に選んでいただき「CPAP治療の第3の選択」を提案し続けていますが、今回のBiPAPの話は非常に重くとらえています。
正しい知識と説明がなければ治療に危険が伴います。
それはCPAPでも同じで、説明が足りなければ絶対に危険です。
当サイトの説明が足りなければ何度でもお答えいたしますのでいつでもご連絡ください!
絶対に当サイトがBiPAPの購入をおすすめすることはありませんが、どの治療にするべきかわからないとき、どうするべきか不安なとき、どこに聞けばいいかわからないとき。
購入する意思がなくてもいいです。
わからないまま買う前に一度ご連絡ください!
私がわからなければ「絶対に医師に聞いてください」
わからなかったり不安になれば私はそう答えることになりますけどね(笑)
ただ、「医師にどう聞けばいいのか」の説明はできるはずです。
それができる準備と勉強をCPAPLife立ち上げ前から今までも続けております。
当サイトは売上金の一部をチャリティーとして寄付しています。