どうも越智です!今回は「圧が上がり使えない!」という方に対しての記事となります。
まず、基本としてCPAPの設定には
「オート」と「固定」
があります。
今回「困った」はどちらの設定でも起こり得ることになりますので、圧力が上がりすぎてしまい困った経験がある方は今回の対策をぜひ見てみてください!
目次
CPAPが圧力を自動で調整してくれるモードです。
日本で普及しているCPAPはほとんどこのモードが搭載のもので、オートのまま使用されている方が多いです。
オートのモードのことをAPAPともいいます。
最小圧力と最大圧力の設定値を決め、CPAP稼働時は最小圧力で進み、無呼吸が起きると自動で圧が上がります。
無呼吸が取れればゆっくりと圧が下がっていきます。
なお、オートモード搭載のCPAPは設定を変えれば固定モードに変更することができます。
海外ではどのCPAPでも固定のみバージョン、オートバージョンがありますが、どちらもできる、という観点から日本ではオートバージョンが多く使われ、CPAPLifeでもオートバージョン
設定した圧力でスタートから最後まで動くモードです。
無呼吸の有無は関係なく常に一定の圧力をかけるので「それならオートの方がいいんじゃないか?」と思われがちですが、適正な圧設定ができていれば、圧の変動がない固定設定は、圧の変動で覚醒してしまうことはないので、眠りの質を安定させることができます。
また、オート設定の場合おきる無呼吸も、最初から適正な圧力をかけていれば起きません。
オートのまま使うことももちろんいいと思いますが、固定設定には多くのメリットがあります。
オート設定の場合、寝起きや夜中目を覚ました時に圧が強いと感じることがあります。
そんな時は実際にCPAPの圧力は上がっています。
オートで無呼吸が取れれば圧は下がるのでは?と疑問をもつと思いますが、圧の上昇も下降も、ゆっくりと行われます。
そのため
無呼吸が起きる→圧が上がる→覚醒する→圧が強い!
となるわけです。
この場合考えられるのは、寝始めの圧力です。
オート設定とは違い固定設定は最初から設定した圧力が流れます。
後から設定した圧以上の圧力がかかることはありません。
寝静まった後はいいけど、入眠時は圧が強いと寝られない…という人が固定設定の場合このような現象が起きます。
RAMP(ランプ)設定とは、あらかじめ設定した時間の間設定した圧力で治療を行う、通常の圧設定とは違う設定になります。
この設定を使えば
寝始めの30分間の間は圧力を最低の4にする
というような設定を作ることができます。
入眠時の覚醒はかなりストレスにもなります、圧が強いと感じる人はRAMP設定を試してみましょう。
睡眠中、途中で目が覚めてしまった際に圧が強い!と感じた場合もRAMPを始動させましょう。
先ほども説明した通り、CPAPの圧変動は緩やかに行われます。
そのため、オート設定でも起きしなに圧が強いことは多々あります。
こんな時は2通りの手段に分かれます。
オートの場合はこれが手っ取り早くはあります。
一度止めれば必ず一番弱い設定からとなりますので、簡単に圧を弱めることができます。
CPAPによってはランプボタンが設置されているものがあります。
このボタンを押すことで設定した圧に、設定した時間ぶん動きます。
ワンプッシュで済むので、こちらの方が簡単に操作できます。
圧が強い!!と感じる人で、自分の設定を知らない人はいませんか?
あなたの担当医師は必ずあなたの設定圧を把握しています。
しかし、自分の設定圧を知らない人は多いとおもいます。
この記事を読んでいただき、少しでも気になったら一度自分の設定を確認してみてください。
オート設定であれば、必要な時に必要な圧力を送るので、上限が足りていれば基本的に問題はありません。
しかしながら下限圧4・上限圧が20のような設定の場合で、圧が強い!という方は注意が必要です。
なお、設定として下限圧は4が一番低く、上限圧は20が一番高い設定となり
下限4-上限20というのはCPAPで考えられる最大の幅の設定圧となります。
しかしながら、必要なだけ圧をかけるだけですので、心配ないように思います。
必要な圧力をかけているんだから仕方ない、と。
ですがやはり、上限が高すぎるといたずらに圧が上がってしまい、覚醒につながる可能性は十分考えられます。
4-20だとしても、AHIが5以下で覚醒もなく、安定して使えているのならそのままでいいと私は思います。
以上が圧が強い、と思った時の対策方法となります。
今回の記事で、オートと固定の差をお話ししました。
固定圧のメリットをお話しさせていただいたことで、オートから固定への変更をご検討の方がいらっしゃるかもしれませんが「安易に変更するのはやめましょう」
購入したCPAPといえど、医師の処方に従い使用するのが一番だと言えます。
もしもご自分で設定するとしたらきちんとデータを確認してください。
オートで使用していれば90%圧の表記があると思います。
その圧力値を目安に、設定後も必ずデータを確認してください。
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