どうも越智です!
今回もNHK 睡眠時無呼吸 2日目です!
今回から睡眠時無呼吸症候群の話になります!
番組冒頭から睡眠中、無呼吸が起きている映像からスタートしました。
36秒間も呼吸がとまるある意味衝撃映像ですね、まさに無呼吸、という感じです。
今回、出演している先生は
大阪回生病院 睡眠医療センター 谷口 充孝 部長
先生は、日本では睡眠時無呼吸症候群の患者は200~300万人いると言われているちおっしゃっています。
自覚症状がないため、まだ気が付いていない人が多いのです。
熟睡できてないから眠気や疲れが残ってしまい、結果交通事故のリスクは2~3倍も高いと言われています。
よくわかっている内容ではありますが、改めてわかりやすく説明してくださっています。この説明なら初めて見る方でもわかるかも、とおもう内容でとても勉強になりました!
重症の場合、病気のリスクは大きく上がります
・脳卒中 3.3倍
・高血圧 2.89倍
・糖尿病 1.62倍
なぜこうした病気になりやすいのか
無呼吸によって低酸素になり、一気に通常の状態に戻ることによる酸化ストレスで脳などの血管にダメージを与えます。
睡眠の質の低下して、睡眠が浅くなると、交感神経が優位になり、血管が収縮するため血圧が高くなります
さらに交感神経が優位になると、血液中の糖分をコントロールするインスリンの動きが悪くなります。
こうしたことが起こるため、脳卒中や糖尿病がおこりやくすなると言われております。
ここの数字は見るものによって違うことがありますが、やはりどれも「リスクは上がる」なんですよね、そうじゃなければ治療する必要がないので当然ではありますが、改めて治療の大切さを感じる内容です。酸化ストレスなど、あまり知らない言葉や、前回出たインスリンの話も出てきますし、いろいろとつながっていきますね。
健康な人の場合、眠っている間も気道が十分保たれています。
しかし、のどの奥の軟口蓋(なんこうがい)や、舌の根元が落ち込むことによって軌道がふさがり空気の通り道が閉塞してしまう。これが睡眠時無呼吸のひとつのタイプである「閉塞性睡眠時無呼吸」なのです。
原因は?
・肥満 肥満によって軌道が狭くなり、閉塞しやすくなります。いびきは軌道がせまくなっているサイン
どう調べるのか?
・まずは簡易検査キットを使いましょう、家で簡単に検査できますの、医療機関へ相談です。
指から血圧、酸素、鼻から呼吸 を検査していきます。
眠っているときにある程度の無呼吸があることがわかったら、精密検査を受けます。
・次検査をするとしたら、終夜睡眠ポリグラフ検査をします。
脳波、眼球運動、筋電図などから睡眠時間や睡眠の深さ。口、鼻の気流や胸やおなかの動き、いびきなどで呼吸の状態を調べます。
ついに検査の話に!閉塞性に関してはもっと説明が欲しかったですが、肥満だけでない理由もあるので、そちらも忘れてはいけないことです。精密検査をしても、どこが閉塞しているかまではわかりませんのでそこは気を付けてくださいね!
呼吸の波形は止まっているのに、胸やおなかは動いている
下記の図のような状態です。
脳では呼吸をしていて、閉塞しているため呼吸ができない状態となります。
おなかが動いているのに呼吸ができない、典型的な閉塞性無呼吸ですね
睡眠時無呼吸の症状がどの程度かもわかるのか?
10秒以上続けてとまる無呼吸+呼吸の深さが約半分以下の低呼吸の一時間当たり何回起きているか=重症度
5~15回未満 軽症
15~30回未満 中等症
30~ 重症
閉塞性の場合、重症度で治療を決めていきます。
睡眠時無呼吸の重症度を表すAHI Aがアプニア(無呼吸)Hが低呼吸(ハイポプニア)Iが平均値(インデックス)となります。
これは、脳のなかにある、呼吸中枢がうまくはたらかなくなり無呼吸が起きます。
なぜおきるのか?
別の病気によって呼吸中枢の働きを妨げられてしますからです。
・心不全
・脳卒中
・腎不全
などがあります。
なぜこの病気が呼吸中枢に関係しているの?
脳にある呼吸中枢は、血液中の二酸化炭素の濃度が高まると、呼吸しなさい、と指令をだすのですが、中枢性睡眠時無呼吸では、この仕組みがうまく働かなくなるのです。
例えば、心不全があると心臓のポンプ機能が弱まってしまいます。
すると、末梢まで血液が送れず肺に血液がたまっていくことがあります。こうして肺に血液がたまる「肺うっ血」の状態になると、肺が過呼吸といわれる、大きくて速い呼吸をし始めます。こうして呼吸をすると、血液の二酸化炭素量が減るため、二酸化炭素に反応して動く呼吸中枢が動かなくなると考えられています。
心不全を持つ患者さんの、およそ30%の方に中枢性無呼吸があると言われています。
無呼吸により心不全や脳卒中がおこり、しかもそれが中枢性に・・・悪循環のスタートが閉塞性だと思えますよね、やはり、CPAP治療で大じょうぶなうちに治療を進めることが大切なのです、そして、もしも中枢性が多い場合は、絶対に医師の下で治療をしましょう!
先ほど無呼吸時の表で見た動きと、違うのでわかりやすいのです。
呼吸努力があるかどうかが閉塞性と中枢性が大きく分かれます。
この図をみてわかるとおり、中枢性は脳からの信号がないため、胸やおなかの動きがありません、とても分かりやすい大きな違いですね、この着眼点でみたら家族でもその違いがわかるかもしれません。
・軽症の場合
生活改善が主な治療方法
→減量
→寝る前の飲酒をおさえる
・軽症から中等症
口腔内装置(マウスピース)を使う
・中等症状から重症
持続陽圧呼吸療法(CPAP)を使う
CPAPを付けることによって、無呼吸を解消し、非常に快適にねられると谷口部長は話していました。
ここでCPAPが出てきたのですが、谷口部長はS10を持ってきていました。なお、マウスピースを作った場合は必ずつけながらの検査等で結果を見てみましょう
・薬+生活改善
心臓への負担を減らす場合、減塩・禁煙等の生活習慣の改善
・夜間在宅酸素療法
鼻にチューブを装着し、機械から送られてくる酸素を吸入する方法です、高濃度の酸素を吸入することで、無呼吸を改善する効果が期待できます。
慢性心不全が重症で一時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数が20以上、さらに中枢性の特徴的な呼吸が確認できた場合適応可能な治療法です。
・あわせてCPAPを使う場合もある。
・谷口部長から
睡眠は一生の中で3割ちかくを占める大切な時間です。日中の過度な眠気や倦怠感がある場合は、ぜひ検査をうけてください。また、使用後効果があるかは個人差があるため、かならず医師に相談してください。
以上で番組は終了です。
明日はナルコレプシーですね、専門家は「ナルコ」とかわいく呼んでいるやつですね!
今回は再確認のためにも、かなりためにになるはなしでした、もしかしたら全体を通して今回の話が一番大切だったかも・・・
というわで、明日もお送りいたしますね!
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